インディーゲームに合うテストのやり方とは?

考える女性品質管理

近年インディーゲームが話題になっており、ヒット作も出てきています。
インディーゲームは独創的なタイトルが多いですが、ゲームデザインやそれを実現するための設計やプログラムの実装などにコストが割かれ、テストの工程が圧迫されやすくもなっています。

ここでは、インディーゲームに合うテストを考えてみたいと思います。

インディーゲームとは

実はインディーゲームには明確な定義はないようです。
一般的にイメージされるインディーゲームの特徴は以下のもので、こういった特徴を持つゲームがインディーゲームと呼ばれているのが実情かと思います。

・開発者が個人または少人数のチーム
・小規模の企業
・ゲームの規模感が比較的小規模
・低予算

インディーゲームでは、パブリッシャーやスポンサーなどからの資金提供を受けないケースが多くなっています。もし資金提供を受けてしまうと、少なからずゲーム内容に干渉されてしまうためです。
そのため低予算になりやすいのですが、先鋭的・画期的なゲームになることも多いのがインディーゲームの特徴ともいえます。

インディーゲームの開発は世界各地でおこなわれており、Game Developers Conference(GDC)という国際的なイベントも開催されるほどになっています。
日本のイベントは毎年BitSummitが開催されており、また東京ゲームショウの中にインディーゲームコーナーが設けられているなどしています。

インディーゲームに合うテスト

インディーゲームは低予算であることからテスト工程にもかけられる予算は限られています。
大手企業から出るようなタイトルと同じようなテストを行ってしまうとすぐに予算を使い切ってしまうでしょう。

限られた予算の中でも効果の高いテストをおこなうにはどうしたら良いでしょうか?

まず、予算が限られているため、テストする範囲や内容にも濃淡をつけなければなりません。
ゲームに実装されている機能を整理し、ゲームの核となる機能を優先度高め、ゲームデザインやシステム、ゲームサイクルなどに関わりの薄い機能を優先度低めにするなどして優先的にテストする機能を定めます。

テストのやり方は、チェックリストやテストケースを用いた形が良いのですが、これらを作成するとなると相応のコストがかかってしまうため、インディーゲームには合わないかもしれません。
しかし行き当たりばったりのテストをしても非効率なテストをしてしまう可能性があるため、探索的テストの手法を活用するのが良いのではと考えます。

探索的テストとは、実際に手を動かしてテストをする前にどういうテストをするか、何を狙うかなどを考えて、その指針に沿ってテストを行います。ひとつの指針に対しては一定のテスト時間でもって終え、また別の狙いを考えてテストを行っていくという形になります。
ひとつひとつのテストを終えたあとにはテスト内容や結果などを振り返り、そこからテストの狙いとなるような情報を整理を行います。
探索的テストでは、ただ闇雲にゲームを動かしてバグを探すのではなく、しっかりと目的や狙いを持ちそれに基づいて確認を行っていきます。

また、探索的テストを実施する際にテストの狙いやテスト結果などを記録しておくと良いでしょう。それらの情報を記録したドキュメントをテストチャーターと呼びます。
複数人でテストする場合は個々の活動が自然と共有され、活動の内容が記録がされていることからデータ化することも可能です。

データ化してどこをどれだけテストしているか、どこでバグが多く出ているかなどの情報が可視化されれば、バグの多く出ているところを強化的にテストしたりテスト出来ていないところを狙って補完的にテストするといったこともできます。

まとめ

インディーゲームではガチガチのテストではなく柔軟性を持ちながら活動出来る形のテストが合うのではと思います。
しかし、闇雲すぎるテストは非効率にもなってしまうため、柔軟性を持ちながらもテスト活動のデータを収集してそのデータを活用したテスト活動が出来ると効率的ではないかと考えます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました