ゲームテスターのバイトで一人暮らし!?その実体験をご紹介

一人暮らし体験談

ゲームテスターでは一人暮らしは難しいと思っていませんか?
多少生活に工夫は必要になるでしょうが、テスターの収入でも十分一人暮らし生活を送ることは出来るのではと考えています。

ある調査によると20代の一人暮らし割合は約40%であり、一人暮らしをしてみたいという割合は約70%にものぼっています。
管理人(TERU)も社会人になってからは早く一人暮らしをしたいと考えていました。

私は20歳からゲームテストの仕事を始めましたが、テスター時代は実家暮らしをしていて、テストの仕事を始めて1~2年経った頃にテスト現場のリーダーへの昇格があり、リーダーになって少ししてから一人暮らしを始めました。
当時はいまよりも時給水準が低かったですが、それでも一人暮らしで生活出来ていたため、いまはテスターでも一人暮らしは十分可能ではないかと思います。

ゲームのテストの仕事はゲーム好きにとってはとても魅力的な仕事だと思います。できればこの仕事で生活していきたいと考えている人も多いでしょう。
私がテスターやリーダー時代にどういう生活をしていたかをご紹介することで、何かの参考になればと思います。

ゲームのテスト(デバッグ)の仕事についてはご存じの方も多いと思いますが、まだあまり知らないという方は以下の記事をご覧ください。

テスター(デバッガー)の待遇

未経験からゲームテスターを始める場合、基本的にはアルバイトからのスタートになります。
パブリッシャーやデベロッパー、テスト会社など、所属する組織によって多少の待遇差はありますが、基本的にはアルバイトで、時給も都道府県ごとの最低時給に近いケースが多いでしょう。

2022年10月1日から東京都では最低時給が1072円になったため、テスターの時給は1100円程度になるのではと思います。
この場合の月収は以下のようになります。

時給1100円 × 勤務時間8時間 × 20日勤務 = 176,000円

ここから税金や保険などが引かれるとおおよそ15万円程度になるでしょうか。

総務省統計局公表の『家計調査2021年度』によると、一人暮らしの1ヶ月の平均生活費は155,046円というデータが出ています。
この平均生活費と同程度の収入ではあるため数値上では一人暮らし可能であると言えますが、住む地域によって家賃相場やかかる生活費は変わってくるため、この収入では一人暮らしは出来ても貯金をする余裕はないかもしれません。

テスターとして少し昇給があったり、リーダーになったりすると時給も上がりますが、昇給・昇格で仮に時給1200円になったとして計算してみましょう。

時給1200円 × 勤務時間8時間 × 20日勤務 = 192,000円

ここから税金や保険などが引かれるとおおよそ17万円程度でしょうか。
『一人暮らしの1ヶ月の平均生活費は155,046円』はクリアした形になりますね。

このくらいの収入になると、趣味に使えるお金も増えたり貯金も少しできるようになるかもしれません。

一人暮らしの実体験

私がテスターを始めた当初(もう20年程前)、時給は850円からスタートでした。いまの時代から考えると低いと思われるかもしれませんが、2000年の東京都の最低時給はなんと703円!
2022年の1072円と比べると約30%も低かったのです…!

リーダーになったときに時給が上がり時給950円になりましたが、それでもいまに比べると低めですね。
収入を計算してみると、以下のようになります。

時給950円 × 勤務時間8時間 × 20日勤務 = 152,000円

ここから税金や保険などが引かれて手取りでは約13万円となります。
この段階ではまだ一人暮らしは始めませんでしたが、昇給があって時給1000円になった段階で一人暮らしをはじめました。
その時の収入は160,000円(手取り140,000円)程度になりますが、リーダーは残業が発生することもあるため、残業代の分少し上乗せされます。

その時の生活費はこのような内容でした。

家賃:58,000円
電気代:約4,000円
水道代:約3,000円
ガス代:約3,000円
携帯代:約10,000円
ネット代:約5,000円
食費:約30,000円
雑費:約5,000円

合計:118,000円
残り:42,000円

月々必要となるものだけでこのくらいかかり、節約が一番出来る支出が食費になるため、お昼ご飯は弁当を作ってもっていくなど食費の節約はがんばっていました。
また、ゲームは月に1本は買っていましたが、最新ゲームでなければ中古ゲームで購入し、購入したゲームも遊ばなくなったら中古ショップに売ってゲーム代をやりくりしていました。

ただ、飲み会が重なったときは支出が厳しかったですね。
平均すると月に1回飲み会をしていましたが、飲み会1回あたりの支出は4000円~5000円程度になるため、月に2回、3回と飲み会が重なってしまうと結構な痛手でした。

一人暮らし生活をしていく中で昇給や昇格があり、最終的には時給1150円となったため生活にも少し余裕が出てきました。

時給1150円 × 勤務時間8時間 × 20日勤務 = 184,000円

ゲームのテスト(デバッグ)には夢が無い!?

こういう話をすると夢が無いように見えますが、いまはソフトウェアテストの知識や技術を身に着けていくことで昇給・昇格しやすくなってきています。
昔はソフトウェアテストの考え方がなかったため、昇給・昇格も早い段階で頭打ちになっていましたが、いまはテストエンジニアやQAエンジニアは専門的な技術職として認知されてきています。

バグ出しをするだけではなくソフトウェアテストの考え方や技術を身に着け実践していくことで、昇給・昇格も加速していくことでしょう。
テストエンジニアやQAエンジニアの年収相場は上昇傾向にあります。ソフトウェアテストの知識や技術を身に着けてテストリーダーになると、年収相場は300万円~450万円にもなります。

しかし、ソフトウェアテストの知識や技術を身に着けず、経験だけでやっていくようなゲームデバッグ型の場合はこの限りではありません。
ゲームデバッグ型の場合は、ソフトウェアテスト型よりも年収相場は下がってきますので注意が必要です。

ソフトウェアテストとゲームデバッグの違いについては、以下の記事をご覧いただければと思います。

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